インターネット黎明期やそれ以前には企業でもlan環境があるところは限られていました。
IT企業であればパソコンが普及する前から、ワークステーションと呼ばれるパソコンよりも高価なコンピューターを一人に一台割り当てて自席の作業端末として使っていました。この頃はlanの規格も今とは違います。バス型のlanだったため、セグメント内では同時に一台しか通信ができません。このため、csma/cdという機構が必要でした。
この機構により、同時に通信しようとしたもの同士が衝突を起こした場合に、再送する仕組みがあり、問題を回避しています。規格としては10base-2とか10base-5とかの同軸ケーブルのものが使われていて、今のツイストペアケーブルとは別のものになります。lanケーブルの仕様として、100base-txや1000base-tと呼ばれるものが主流ですが、これ以外にも10Gや100G、それ以上のものも存在します。
これらのlanケーブルの仕様は、インターネットの構成において使われる場所で異なってきます。バックボーンへいくほど、より高速な規格が使われていて、バックボーンから遠くなるほど通常品のlanケーブルが使われます。自宅のlanであれば、高速な仕様のものではなく、通常品が使われます今後のインターネットはiot機器が至るところで無線でつながるようになるため、lanケーブルの割合は減少すると考えられますが、速度面では無線よりも優れているため、局所的に使われるところは残りそうです。