給電レールを内蔵したライティングダクトレールを造営材に固定し、配線ダクト工事を行うのがライティングダクト工事です。
ライティングダクトレールに対応した専用プラグがついている照明器具を使うと、レールのどの位置でもプラグを開口部に挿入して照明器具を取り付けることができます。ライティングダクトレールは、照明器具以外の配線にも使用されるので配線ダクトと呼ばれることもあります。ライティングダクトレールを使用した配線ダクトの器具工事は、レールを天井や壁面にねじで直付けしたり天井からハンガーとパイプ吊り具を使用して吊ったり、天井に埋め込み枠を使って埋め込んだりする等の方式があります。
このレールは、照明・美術工芸品や壁面の絵画・写真等のスポット照明等に広く使われていて、乾燥した屋内の露出した場所と点検できる隠ぺい場所に施設することができます。このレールの取り付けのポイントとなる点は、天井からパイプ吊りで施工するときには支持点の間隔を2メートル以下にします。
ダクトの開口部の向きを原則下向きにして、レールの終端部はエンドキャップ等を利用して閉塞しておくのがポイントです。通常は接地をとることが必要になってきますが、合成樹脂等で被膜されているか対地電圧が150ボルト以下で長さが4メートル以下なら、接地工事を省略することができます。造営材を貫通して取り付けるような施工はできませんので、注意をするようにしてください。