塩害をケーブルで対応する重要性

塩害は海に近い沿岸地域だけでなく、海から10km以上離れた地域においても、被害を受ける可能性に注意が必要です。

これは、車やエアコンの室外機の他に、多くのケーブル類にも当てはまる注意事項で、無視すると急激に劣化する恐れがあります。ケーブルは芯線を守る被膜で覆われていますが、ひと度塩害が発生すると表面に亀裂が入り、内部に浸入して腐食などを引き起こします。紫外線量が多い地域だと、更に劣化が早まってケーブルの信頼性が落ちるので、やはり塩害は甘く見ないことが重要です。

塩害が発生するのは、海に囲まれている地域を始めとして、海岸から7km程度の地点でも影響があります。また、台風の発生時は10km先まで潮風が到達するので、海から離れていても油断は禁物だといえます。このような環境では、ケーブルを通常のものではなく、対策済みの製品を選んで敷設するのが最も理想的な対処法となります。

更に、塩害は寒冷地でも発生することが知られていて、いわゆる融雪剤がケーブルの劣化を招きます。当然ながら海との距離は関係ありませんし、内陸部でも融雪剤を撒く地域なら無視できない影響が起こります。対策の基本は洗浄で、付着したら洗い流すことで被害を食い止めることが可能です。加えて、表面にコーティングを施し劣化を防ぐ方法もあるので、既存の設備をそのまま利用できることから対策コストを抑えられます。しかし、より確実に手間なく対策したいのであれば、最初から対策済みの製品を敷設して使用するのが、ランニングコスト的にも合理的です。

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